1980年代に行われた多くの研究で、関節リウマチの患者さんの関節のびらんの個数を時間軸で追った結果、発症から最初の2年間に、急激に増えることがわかりました。世界中でこのことを証明する調査結果が次々と発表されました。
そこで欧米のリウマチ学会では関節リウマチ発症からの2年間が症状の進行を迎えられるかどうかのカギとなる治療のチャンスとして「ウインドウ・オブ・オポチュニティ」(治療効果を上げる機会の窓)と呼ぶようになりました。
昔の関節リウマチは不治の病と考えられ、有効な治療法はありませんでした。一度関節リウマチを発症してしまうと、対象療法のみで、病気の進行を止めることができず、数年で骨破壊が進行し、関節変形、寝たきり、死亡の経過を辿る患者さんがほとんどでした。
現在は、未だ原因は明らかにはされていませんが、関節リウマチに対する薬が劇的に進化をしました。抗リウマチ薬も開発され、免疫抑制製剤や、生物学的製剤によって関節の破壊を止めるだけでなく、寛解や完全治癒まで目指せるようになっています。
さらに、研究を進める中で、関節リウマチの早期治療の重要性が明らかになってきました。
アメリカリウマチ学会の関節リウマチの治療のガイドラインには、「診断がついてから3ヶ月以内」により有効性の高い抗リウマチ薬による治療をするようにと推奨しています。
この貴重な時期を逃さずにしっかりと治療をすることが関節リウマチの進行を食い止めるためにも最も重要であると言われています。
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