「寛解」とは、「病気そのものは完全に治癒していないが、症状が一時的あるいは永続的に軽減または消失すること」という意味です。
かつて、関節リウマチは一度発症すると治らない病気と考えられていたため、治療の目標を立てることができませんでした。しかし、関節リウマチの研究や治療法が進歩し、早い時期から治療をスタートすることで症状をコントロールし、寛解状態に到達することが可能になりました。
関節リウマチの寛解とは、
①関節の痛みや腫れがなく、検査の値も良好である臨床的寛解
②X線撮影などの画像診断で、骨破壊がみつからず、関節破壊の進行が抑えられている状態の構造的寛解
③日常の生活で、体の働きが健康な人と同じ程度まで回復し、(QOL)生活の質が改善されている状態の機能的寛解
の「3つの寛解」を達成し、それを維持することです。
実際は、いきなり①②③すべてを同時に達成することは難しいので、段階的に目標を決め、薬を追加したり変更したりして、一歩ずつ治療を進めていきます。医師と患者さんとのコミュニケーションをとりながら、寛解を目指すのが現在のリウマチ治療となっています。
治療スタート | 目標:症状のコントロール ・関節の腫れ、痛みを抑える ・関節以外の症状のコントロール |
活動性の評価、新たな目標設定 | 目標:関節破壊の進行を抑え、予防 ・薬の効果の診断 |
活動性の評価、 新たな目標設定 | 目標:機能障害を予防し、正常化する ・炎症が安定していれば、手術などで 機能障害の治療 |
活動性の評価、 新たな目標設定 | 目標:社会活動に参加、QOL(生活の質)の向上 ・寛解状態になり、職場復帰などの社会活動に 参加 |
通常は、「寛解状態」に到達しても、服用は続けます。そして、長期にわたって寛解状態が維持できたときに限り、医師と患者さんとの相談の上で服薬を中止し、そのあとも、生活を続けることができるかどうかをみていきます。薬物治療を中止した後も定期的に検査することによって、関節リウマチの活動性が再燃していないかどうかをチェックすることが大切です。
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