13. 関節リウマチの検査
関節リウマチで行われる主な検査は、「X線検査」「血液検査」「尿検査」「関節液検査」です。
- X線検査:関節の破壊の度合いなど、骨の変化を調べます。
初期の診断では、手のX線検査が一般的で、他にも痛みやこわばりがある場合は、その部位の撮影が行われます。
最近では、高感度フィルムの発達によって、早期の病変も見つけられるようになりました。さらに、X線CTやMRIなどの画像検査も行われ、より正確な診断が可能になっています。
- 血液検査:大きく「炎症反応の検査」「免疫学的検査」「生化学検査」「末梢血検査」の四つがあります。リウマチ因子、抗核抗体、免疫複合体、補体、血清たんぱく分画を調べます。
1.炎症反応検査:体内で炎症が起こっているかどうか、その度合いを調べます。
- 赤沈…赤血球が沈下する速度によって、炎症反応を調べます。体内二円賞があると、赤血球が沈む速度が速くなります。
- C反応たんぱく(CRP)…体内で炎症が起きたときに出現する特殊なたんぱくの有無によって炎症の有無をみます。
2.免疫学的検査:リウマチ反応をおこす因子の有無、免疫異常の有無を調べます。
- リウマチ因子…リウマチ因子を持っているかどうかの検査。
- 抗核抗体…細胞の核に対してできる自己抗体。自己免疫疾患があると陽性になります。
- 免疫複合体…自己免疫疾患があると、免疫複合体が見られます。
- 補体…関節リウマチの場合は、変化は少ないですが、全身性エリテマトーデスの場合は、血液中の補体が低下します。
3.生化学的検査:肝臓や腎臓の機能に反映する物質の変動を調べます。
- 血清たんぱく分画…関節リウマチの場合は、α2とγが増加します。炎症が慢性で活発な場合はγが増加します。
- GOP,GPT…薬の副作用によって、肝機能障害が出ていないかを確認します。
- 血清クレアチニン…薬の副作用によって腎機能障害が出ていないかを確認します。
4.末梢血検査:赤血球や白血球、血小板の数などから、貧血や薬の副作用を調べる検査です。
- 赤血球とヘモグロビンが少ない場合は、貧血や薬の副作用による胃潰瘍などが考えられます。
- 白血球が少ない場合は、全身性エリテマトーデスか薬の副作用が考えられます。
- 血小板が多いと、リウマチの活動性が高く、血小板が少ないと薬の副作用が考えられます。
以下に血液データの参考値を示します
検査 |
正常値 |
赤沈 |
男性:1~9mm/h 女性:3~15mm/h |
赤血球 |
男性:400万~540万個/ul 女性:380万~490万個/ul |
ヘモグロビン |
男性:12.0~16.2g/dl 女性:11.4~14.7g/dl |
白血球 |
男性:3500~9300個/ul 女性:3800~10100個/ul |
血小板 |
男性:13.1万~36.2万個/ul 女性:13.0万~36万個/ul |
AST(GOT) |
10~40IU |
ALT(GPT) |
5~40IU |
血清クレアチニン |
男性:0.8~1.2mg/dl 女性:0.6~0.9mg/dl |
- 尿検査:ほかの病気との区別をするための検査です。
尿たんぱく、沈殿物、尿糖など、尿中の成分や量を調べることにより、腎臓の機能を確認します。
- 関節液検査:関節リウマチの診断の確定に役立ちます。
関節リウマチになると、関節液が増加し、白く濁ります。また粘り気も減少します。さらに、炎症反応を示す白血球が関節液中にも増加し、リウマチ因子や免疫複合体も出現します。
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