14.薬による治療
以下にリウマチ治療に用いられている薬を紹介します。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
炎症や痛み、発熱の原因物質のプロスタグランジンが体内でできる量を減らし、炎症をやわらげ、熱を下げます。
[代表的な先発薬]
ボルタレン(ノルバティスファーマ製薬会社)
そのほかの薬
ボルタレンSR、ナボールSR、フェナゾックスなど
- 特徴
- 関節リウマチのほか、変形性関節症、変形性脊椎症、腰痛症、腱鞘炎、頸肩腕症候群、神経痛、後陣痛、骨盤内炎症、月経困難症、膀胱炎、前眼部炎症、歯痛の鎮痛・消炎に用いられます。
- 手術後・抜歯後などの鎮痛・消炎、急性上気道炎の鎮痛・解熱に使われます。
- 禁忌
消化性潰瘍、血液の異常、肝障害、腎障害、高血圧症、心機能不全、アスピリンぜんそく、気管支ぜんそく、インフルエンザ、水疱症、妊婦、授乳婦など
- 副作用
[重大副作用]ショック、アナフィラキシーショック様症状、消化管潰瘍、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、急性腎不全、重症ぜんそく発作など
[その他の副作用]胃部不快感、消化器症状、口内炎、浮腫、発疹など
副腎皮質ステロイド薬
炎症やアレルギーをやわらげ、免疫を抑制するなど、広い範囲の代謝作用があります。内科、小児科、外科など様々な病気の治療に用いられています。
[代表的な先発薬]
プレドニン(塩野義製薬株式会社)
そのほかの薬
プレドニゾロン、プレドハン、プレロンなど
- 特徴
病気の原因そのものを治す薬ではまく、副作用が強く、使い方が難しいため、他に適切な治療法があるときはそちらを用いる。
- 禁忌
全身の真菌症、消化性潰瘍、精神病、結核、単純疱疹性角膜炎、緑内障、高稀有厚、電解質異常、妊婦、授乳婦
- 副作用
[重大な副作用]誘発感染症、感染症の悪化、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化管潰瘍・穿孔・出血、膵炎、精神変調、うつ状態、痙攣、骨粗しょう症
生物学的製剤
免疫の働きや、炎症の痛みの主な原因のひとつであるサイトカインの一種TNFの働きを抑制します。
[代表的な薬]
エンブレル(ファイザー株式会社)
そのほかの薬
レミケード、ヒュミラ、シンポニー
- 特徴
関節リウマチ、若年性突発性関節炎の治療に用いられます
- 禁忌
感染症、結核、多発性硬化症や視神経炎などの脱髄性疾患、あたは既往歴、うっ血性心不全、血液疾患または既往歴、間質性肺炎の既往歴、がんまたは既往歴、妊婦、授乳婦
- 副作用
[重大な副作用]敗血症、結核、肺炎、日和見感染、重いアレルギー反応、血液障害など
[そのほかの副作用]感染症、赤斑、腫れ、痛み、かゆみ、浮動性めまいなど
抗リウマチ薬
免疫の機能をつかさどるリンパ球や炎症に関わる細胞の働きを抑え、過剰な免疫反応を抑えて、関節の腫れや痛みを改善します。
[代表的な先発薬]
リウマトレックス(ファイザー株式会社)
そのほかの薬
アラバ、メソトレキセート
- 特徴
関節リウマチのほか、関節症状をともなう若年性突発性関節炎に用いられます。
効果がでるまでに通常1~2ヶ月が必要です。
- 禁忌
妊婦、授乳婦、骨髄抑制、慢性肝疾患、腎障害(透析中も含む)、胸水あるいは腹水がたまっている、アルコールを常飲している人
- 副作用
発熱、せき・呼吸困難などの呼吸器症状、口内炎、倦怠感、吐き気、発疹、皮膚のかゆみ、ショック、アナフィラキシー様症状、骨髄抑制、劇症肝炎、肝不全、急性腎不全、尿細管壊死など
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